ジェーン・シベリーさん

1/5 (土)
ジェーン・シベリーサロンコンサート
@目白ゆうど


3日目最終日に行きました。

カナダ出身のJane Siberry(ジェーン・シベリー)さんは、ハリウッド映画にも複数楽曲を提供するなど大成功したシンガーソングライターである一方、商業音楽の世界を離れる決意をした生粋のアーティストでもあります。

豪華な家も服も売り払ったジェーンさんは、現在、ギターとトランク一つで世界各地を巡り、極小規模なコンサートを精力的に開催されています。

それが、人との繋がりや心の交流を大切にしたシベリーサロンコンサートです。
 

その一つにこのライブがありました。

このライブは、父がオーガナイザーとして企画をし、亡くなる直前までこのライブに精魂をこめていました。


「本当に良質な音楽、芸術を届けたい」というメノウ東京の活動として、最期に舞い込んだギフトだったのかなと思います。

父が急逝してしまい、たくさんの有志の方のご尽力により開催されました。

無念の中止にならないばかりか、連日超満員の感動ライブになったのは、ジェーンさん、そして関係者の方のお力とご厚意によるものでした


父はこの晩年に至ってジェーンさんに会えることを本当に心待ちにしていました。

自分も昔からジェーンさんの曲を聴いていましたし、今回、ジェーンさんの精神に生で触れることができて素晴らしい経験でした。
 

マイクを使わず、静かにとても響く、本当に深いパワーのある歌、ギターでした。


ライブの最後に「ペイ・フォワード」の主題歌「Calling All Angels」。
この映画を家で皆でみた時が、もうあっという間に遠い昔なんだなぁ…。

目の前でジェーンさん本人が歌っている、こんな曲だったんだと改めて認識すると感慨深かったです。
 

ジェーンさんはもちろん、父と懇意にしてもらっていたミュージシャンの方々、父の旧友の方々にもたくさん会ったのだ。


父は当日を迎えることはできませんでしたが、父の古くからの友人のアンドレさんが、終わりにお客さんに父のことを説明して追悼くれました…。

「彼は長い髪を切れ、と学校からいわれたのに反抗して15歳で学校もやめてしまい、ロック・バンドをやったんですね。音楽に人生を捧げてしまったような人です」。

ですね。

ちなみにこれで父は"学園創立以来のやばい人"になったらしいので、父のあるあるエピソードみたいになってしまいました。
 
アンドレさんも他の方々も「この場に一緒にいるのを確かに感じる」と言ってた。

なお、アンドレさんとも初めてお会いしたんですが父に娘がいることを知らなかったそうです。
(ほぼ母子家庭だったのだ)

3日目のお客さんはアーティストの人が多かったようです。

父はやばい人だったのに…。こうして感謝と追悼をして貰えて、本人にも教えてあげたかったですよ。
私がちゃっかりライブに来てしかもジェーンさんと初・山猫軒まで行ったことも教えてあげたかったです。

実は、父が亡くなる二週間前に最期会った時も「5日に来るか、5日は北沢さんに頼んだよ、ジェーンシベリーみたほうがいいぞ」と言われていたんですが、行くとも言っていなかったですね…


3日目の出演者の方。
真ん中のスキンヘッドの人が尺八奏者、普段はギターリストのアンドレさんです。右隣がフルートの北沢さんで、その隣、ダンサーの細川さんです。一番左がピアニストの近藤さんです。

そしてボーカリストの柚楽さんも連日出演。父がツイッターやFacebookに書いていた言葉や、歌詞和訳もパンフレットにのせてもらいました


ありがとうございました。

後半へ続く↓

1/6 (日)
ジェーンさんとお出かけ


次の日、朝5時に起き、新宿のジェーンさん宿泊ホテルへ!
父の友人の音響屋さんに、ジェーンさんと、父のお気に入りだったらしき山猫軒や、周辺の寺社巡りに連れて行ってもらいました。 


現地集合で父の従兄弟の小池一介さんとも会えました。ジェーンさんと同じくイングランドに昔いて、同時通訳のコーチもしていた一介さんは、音楽にも歴史にも自転車にも、竹場家のことにも詳しい、面白いお人です。笑。


父に喋り方や笑い方のリズムがそっくり!!!


一介さんが父と最後に電話したとき、父がしていた話は、「人間は一度見たり聴いたりしたものは、無意識下で忘れることはなく、絶対なかったことには出来ない。膨大な無意識の部分をいかにクリーンで良好な状態に保つかが、全てのアーティストにとってのタスクだ」という話だそうです。

一介さんが出版した貴重な一冊をもらいました〜!イギリスの自転車と自転車に乗ってる人などなど、たいへんマニアックで地味に高くなってる本です笑。英語版もあります。
Amazonでも売ってるのでぜひ。笑
そしてこの、高山不動尊 常楽院
かずすけさんは熱心に長々何かを唱えていました…
かずすけさん調べの結果、ここは、曽祖母のルーツである西園寺家ゆかりの不動尊だったらしいのです。
かずすけさん曰く「呼ばれちゃった」とのこと。


ジェーンさんも、「人の縁には本当に不思議なものを感じる。偶然なんてなくて、全部必然でそうなっているのよ」ということをかずすけさんに話していたそうです。
うんうん。

私がジェーンさんとした話も少々。

ジェーンさんはライブの2時間前に空腹にし、水をたくさん飲み、50分前にコーヒーをクリームを入れて飲んでリラックスするそうです。
歌のトレーニング、リップロール、巻き舌で上の音までいき、弱くなったら、その周辺で音を揺らして、調整するとのこと。やってみせてもらいました!

こ、これはボーカルの基礎練として不動の地位を得るリップロール…!!

さすが、たかがリップロールでもジェーンさんクオリティがガチです。超えられぬ違いを感じました笑
わたくし、リップロールは雑にできるけど、巻き舌1秒もできない。笑

やはり音楽を作るから、ということで、あまり音楽は聴かないそうですが、好きなミュージシャンを何名か教えてもらいました。
トム&アリス、LP…フランク・シナトラの声が好きだそうです。

尚、かずすけさんのオススメはこちら
昔はジェーンさんはベジタリアンでしたが、今は牛肉と豚肉は食べないけど、卵とか鶏肉とかは食べるとのことです。

新宿にもどり晩ごはん。そこでジェーンさん曰く、日本の人はみんな髪が綺麗。
そしてあなたが使っているのと同じヘアオイルを使いたい、とおっしゃるジェーンさん。
エリップスのピンク色を使ってます…黒いのは臭いですよ…って言いました。おわり。
山猫軒にて↓
外観。埼玉の山奥。ピアノもあり、音楽ライブも開催できる山猫軒。もちろん、名前の由来は宮沢賢治の「注文の多い料理店」です。
かずすけさんがジェーンさんにあげてた骨董品。すごく古くてとてもカタい。(よく分かってない人の説明)
山。
※ジェーンさんは1/10まで滞在した後、次にニュージーランド🇳🇿へ。
ジェーンさんのアルバム
父の2012年のコメント

アーサーミラーになりたい

忘備録です。ははは。

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